フリーランスとして長く仕事を続けるには、スキルを身に付ける必要があります。
今回は、フリーランスとして生き残るために必要なスキル5選と、専門分野ごとに必要なスキルについて解説します。
フリーランスに必要なスキル5選
専門分野に関する知識
フリーランスは自分のスキルを提供して対価を得るため、専門分野に関する知識は欠かせません。
十分な知識を持っていると思っている方でも、常に最新の情報を得たり、新しいスキルを身に付けたりしていく必要があります。
新規で契約を取りたいのであれば、分かりやすい方法でスキルを示すことも大切です。
例えば、資格を取得すれば、クライアントにとってフリーランスの能力を知るための指標となります。
自分の専門分野に関する資格がある場合は、積極的に取得してアピールするための材料にするといいでしょう。
営業力
どんなに技術力が高くても、自分を売り出して案件を獲得できなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。
案件を獲得するには、クライアントが求めていることを聞き出し、適切なプレゼンテーションをする営業力が必要です。
営業力は案件獲得する以外にも、価格や納期の交渉・案件を継続してもらうときなどにも役に立ちます。
自己管理力
引き受けた仕事は納期までに完了させる必要があるため、体調管理や集中力の維持など自己管理力が大切です。
納期が間近になり慌てて作業をすると、成果物のクオリティは低くなり、いつかはクライアントに見放されてしまいます。
常に最高の状態で仕事と向き合えるように、規則正しい生活を心掛けて自分の体調を管理するようにしましょう。
フリーランスは体調を崩して仕事ができなくなると、その分だけ収入が減ってしまいます。フリーランスは会社員と違い有給休暇や傷病手当はないため、ベテランフリーランスほど体調管理に気をつけているものです。
経営力
フリーランスは、どのように売上を伸ばしていくか、今後の仕事の方向性をどうするか、など企業の経営者と同じ視点で事業を運営することが大切です。
案件の依頼があるとすべて引き受けたくなりますが、効率的に売上を伸ばすには、単価が高い案件や今後の得意先になりそうなクライアントの案件に力を入れることが必要です。
フリーランスが仕事を受注する方法は、クラウドソーシングサイトやSNSなど多くありますが、どの経路をメインにするかも経営判断の一つです。
普段、一人で仕事をすることが多いフリーランスですが、事業を運営しているという意識を持って仕事をしましょう。
情報収集力
会社員の場合は、上司などが業界の最新技術など情報を提供してくれますが、フリーランスは自分で情報収集をしなくてはいけません。
業界の動向を知らないと、いつの間にか仕事のシステムが古くなってしまいます。また、補助金や助成金の情報が入らないと、フリーランスが受けられる支援を知らぬ間に逃してしまいます。
最新の情報を把握するには、テレビ番組などのニュースを見るだけでなく、SNSやフリーランスのコミュニティなども積極的に活用するといいでしょう。
職種別・フリーランスに必要なスキル
プログラマー
Webプログラマーは、企業のWebサイトやECサイトなど、ホームページ作成のプログラミングをおこなう仕事です。
Webプログラマーに必要なスキルの基本は、HTMLやCSSなどWebサイトを作成するための言語です。ただし、一つの言語を覚えればいいというわけではなく、PHPやJavaScript・Rubyなど複数のプログラミング言語を覚える必要があります。
また、プログラミングの技術だけでなく、クライアントの商品を理解してユーザーに魅力が伝わるサイトにする構成力も求められます。
Webプログラマーは長時間、集中して緻密な作業を続けるため、体調を整える自己管理能力も大切です。
Webライター
Webライターは、企業のWebサイトなどに集客するための記事を作成する仕事です。
基本的な文章作成能力やSEOに関する知識だけでなく、インターネット上から効率的に情報収集する能力も必要です。
また、ワードやエクセルなどオフィス系ソフトを利用して作業を進めることが多いため、ソフトウェアに関するリテラシーも求められます。
Webライターは分かりやすい文章を作るだけでなく、クライアントやユーザーが求める文章を作る必要があるため、人の気持ちを読み取る能力も重要です。
Webデザイナー
Webデザイナーとは、企業や個人などのWebサイトをデザインする仕事です。
Webサイトのデザインだけでなく、コンセプトやテーマの選定・プログラミングまでおこなうこともあります。
Webデザイナーに必要な基礎能力は、illustratorやPhotoshopなどのデザインツールを扱う技術です。普段から使用している機能は使えるという人は多いですが、フリーランスのWebデザイナーには、体系的に学習して基礎から応用的な機能まで把握する必要があります。
動画編集者
動画編集者とは、結婚式のムービーや企業の商品紹介動画、YouTube用の動画を編集する仕事です。編集だけでなく、動画の企画や構成から携わることもあります。
動画編集者には、Premiere ProやFinal Cut Proなど、動画編集ソフトを扱う技術が求められます。
動画編集ソフトを利用してテロップ作成やカット割り・音楽の挿入などをしますが、動画編集者のセンスや経験が大きく反映される作業です。
動画の流行は移り変わりが早いため、高いクオリティを保つには最新の編集技法を取り入れて、動画編集者としての感覚をアップデートする必要があります。
まとめ
また、何を専門にするかにより、求められる知識や技術が異なります。
自分のライフスタイルに合わせた働き方ができるフリーランスですが、スキルを持たない人が続けていくのは難しいでしょう。フリーランスとして独立する前に、必要なスキルを持っているか確認してください。