広告主こそ知っておきたいアドフラウド問題

2018/09/28

広告主こそ知っておきたいアドフラウド問題

アドフラウドってなに?

アドフラウドというワード。皆さんはご存知でしょうか。アドフラウド(Ad Fraud)は直訳すると広告詐欺(Ad=広告、Fraud=詐欺)という意味です。一般的に、インターネット広告において不正な広告配信を行い、広告主から広告費用を得ようとする詐欺のことを言います。

デジタル広告市場が、年々伸びている中でアドフラウドも伸びつつあります。日本の広告市場においては、2017年の運用型広告費は9,400億円(電通の『2017年 日本の広告費』より)で、このうち5%~10%がアドフラウドによって搾取されていると言われています。

広告主にとっては非常に厄介な問題で、今後見過ごすことはできません。莫大な金額を広告に投じているのに正しい形で使われていないのはやるせない気持ちになりますよね。日本のマーケティング業界でもアドフラウドは問題視されつつあり、アドフラウド対策のサービスも登場しています。

この記事では、アドフラウドの種類と対策、広告主に求められることを紹介したいと思います。

アドフラウドの種類

不正な広告配信とは一体どういうものがあるのでしょうか。
数十種類あるアドフラウドの中で有名なものをいくつか紹介します。

アドフラウドの例①:botで不正クリック・インプレッション


アドフラウドの中で最も多い手法です。自動で処理をするプログラム(bot)が、人の代わりにクリックやインプレッション(表示)を自動で行い、広告費をかすめ取ります。
botの中にはGoogleクローラーのようにインデックス登録において必要なものもありますが、不正に働くbotはSIVT(Sophisticated acted Invalid Traffic)と呼ばれ、問題視されています。このbotによって、現在計測している指標値がユーザー(人間)によるものなのかbot(機械)によるものなのか分からなくなり、データの信憑性が疑われてしまうのも問題です。

アドフラウドの例②:広告の隠蔽表示


こちらもアドフラウドの中で多い手法です。広告をCSSで消して表示する、広告を見えないほど小さいサイズで表示する、広告の上下に広告を重ねて表示する等でユーザーに見えない形(適切に認識できない状態)で広告を多数表示し、インプレッションを稼いで広告費をかすめ取る方法です。
ユーザーには配信されていますが、見えていない状態なので広告も広告費も無駄になってしまいます。

アドフラウドの対策

それではこのような不正な広告配信に対してどのような対策が講じられているのでしょうか。対策を講じるのは、主に広告主や代理店に依頼されたDSP(広告配信のプラットフォーム)が行う必要があります。
冒頭で説明したとおり、日本でもアドフラウド対策を行うサービスが出ています。
有名なところでは、Momentum株式会社の「Black Heron」が挙げられます。
『Black Heron』はアドフラウド(広告詐欺)対策を中心に、オンライン広告において無効果なインプレッションやクリックを事前に防ぐことでパフォーマンスの向上を実現出来る、広告配信ネットワーク向けのプラグインです。パフォーマンス改善を第一の目的としているため、BOT(機械)への広告出稿のみならず、意図せず無効果広告出稿を生み出しているユーザーや媒体もアドフラウドと判定するのが大きな特徴です。

引用: MOMENTUMサイト



これはアドベリフィケーション(Ad=広告、Verification=検証)ツールで、配信した広告がアドフラウドの問題を持つサイトに掲載されていないかチェックし、問題があれば配信先から除外するというサポートをします。
このようなサービスによって配信先の最適化を行うことでアドフラウドによる被害を軽減できます。

広告主や代理店に求められること

まずはアドフラウドによって広告費用が無駄遣いされているかもしれないという認識を持つことが大切だと思います。そして、その対策をポジティブに考えていくことも重要です。
無駄遣いされるならデジタル広告費を削減しようではなく、例えばどこに広告が配信されてるかを確認してみる。その上で、問題があった場合はアドフラウドの対策を積極的に講じているDSPに乗り換えるというのも一つの手かと思います。
それからCVやCPAの成果だけではなくクリック数やインプレッション等の中間指標にも目を向けてみるのも有りかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
アドフラウドは、デジタル広告に通ずるマーケターは知っておかなければならないと思います。
またデジタル広告においては、アドフラウドの他に「ブランドセーフティー」や「ビューアビリティー」といった概念も注目されつつあります。

『適切な広告を適切なタイミングで適切なスペースに適切なターゲットに配信されること』

これがデジタル広告の最終的なゴールかと思います。そのためにまずはまだまだ認知の低いこの問題を業界に広げること。そして協力して取り組んでいく姿勢が大切だと思います。

この記事がその一助になれば幸いです。

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