エンジニア採用が難しい理由と成功のポイントを解説します

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IT化の推進により、多くの企業はエンジニアを必要としています。しかしうまくエンジニア採用が進まず、苦戦している企業も多いでしょう。

この記事では、なぜエンジニア採用が難しいのか、どうすればエンジニアを採用できるのかなどを解説していきます。

企業にとってエンジニアの採用が難しい理由

まず、企業にとってなぜエンジニアの採用が難しいのか、理由を解説していきます。

エンジニアへの需要が増加している


時代の流れやコロナ禍でのテレワーク推進などにより、多くの企業でITへの需要が高まっています。ITへの需要が高まるということは、その基盤を構築・管理するエンジニアへの需要も高まるということです。

複数のIT転職サービスなどが有効求人倍率を公表していますが、いずれも右肩上がりに推移しています。つまり、需要に対して供給が追い付いていないということです。結果的に、企業間でエンジニアの取り合いになり、エンジニア採用が難しくなっています。

エンジニアの希望条件が高い


企業からエンジニアへの需要が高まっていますが、企業ごとに人件費の水準や上限があります。その結果、スキルのあるエンジニアほど条件の良い企業に集中するということになります。

エンジニアにとっては需要過多なので、企業を選べます。エンジニアの動きによっても、企業のIT格差が広がり、IT格差は事業そのものの格差にもつながってくる可能性が高い状況です。

エンジニアのフリーランス化が進んでいる


エンジニアに限った話ではありませんが、フリーランス人口が増加傾向にあります。統計データにもよりますが、たとえばクラウドソーシングサイトのデータなどではここ3年程度で1.5倍程度増加しています。

特にエンジニアはフリーランス化のハードルが低い職種であり、特にフリーランス人口が増えています。フリーランスエンジニアの働き方は自由度が高いですが、企業側から見れば、エンジニアを安定的に確保しにくいということになります。

必要に応じてフリーランスエンジニアと契約を結べば良いですが、毎回エンジニアを探す手間が生じ、またスキルのあるエンジニアの単価はさらに上がります。フリーランスエンジニアは自由に案件を選べるので、スキルのあるエンジニアは高単価案件しか選ばなくなるからです。

フリーランス化の推進はエンジニアにとっても企業にとっても自由度が高まる反面、人材確保が難しくなる側面もあるということです。

エンジニアのスキルの見極めが難しい


エンジニアを採用する際には、エンジニアがどのようなスキルを持っているのか判断する必要があります。しかし、エンジニアのスキルの見極めは難しいです。採用担当者が技術スキルを持っていない場合はもちろん、採用担当者がエンジニアでも難しいでしょう。

就職を希望しているエンジニアはスキルを良いように伝えることもあり、ポートフォリオなども一人で開発したものでない限り実際のところはわかりません。技術に関するある程度込み入った内容であっても、ネットなどで調べた知識で会話だけなら対応できてしまいます。

今は情報があふれているので、実際に開発できるスキルがなくてもあるように話すことができるということです。結果的に、エンジニアの本当のスキルは採用してみないとわからなくなっています。

どうすればエンジニアをうまく採用できるのか

以上を踏まえて、どうすればエンジニアをうまく採用できるのか解説します。

直接会っていろいろな質問をする


エンジニアを含む採用の過程では、書類選考と面接を行うのが一般的です。採用を成功させたい場合、面接の方に比重を置くのがおすすめです。なぜなら、書類はいくらでもとりつくろえるからです。

別の言い方をすれば、面接時にも書類に書いてある内容の確認だけではNGです。書類ベースだけの面接だと、用意した範囲で回答できてしまうからです。実際にはそこまでのスキルはなくても、用意した範囲で盛ることが可能です。

しかし、書類から外れたスキルの質問などでは、実際に経験がないと対応できない可能性が高いでしょう。書類に記載がない方向に話を掘り下げていくことは実際のスキルを見抜くうえで有効な手段です。

具体的には、フレームワークの記載はないが使っていたフレームワークを聞いてみる、そのフレームワークのどのような点が便利か、どのような機能をよく使っていたのかなど掘り下げてみる、といったイメージになります。ライブラリやロジックの細かい部分に突っ込んでいくことや、設計のアルゴリズムのことを質問するのも有効でしょう。

このような質問をするためには、採用担当者にもある程度のスキルや知識が求められます。エンジニアが採用を担当するのがスキルを見抜くうえでは理想的です。しかし自社に技術がわかる人がいない場合、質問項目をあらかじめ用意し、そこの部分だけ勉強しておくことは可能です。

書類に記載がない部分をどのように掘り下げ、どのように質問するかをあらかじめ考えておき、勉強したうえで質問するということです。この方法であれば、採用担当者にスキルがなくても応募者のスキルを一定程度見抜けます。ただし応募者以前に、採用担当者が勉強熱心で、しっかり準備できる人材である必要があります。

抽象スキルや考え方にも目を向ける


エンジニアは技術が重要なので、面接時に技術の質問を中心にするのは重要です。ただし、抽象スキルや考え方にも目を向ける必要があるでしょう。なぜなら、仕事そのものへのスタンスや、今後の成長性にも大きく影響してくるからです。

問題解決力、コミュニケーション能力、モチベーションなどを持ち合わせていれば、仮に現時点でのスキルに不足があっても、今後成長しエンジニアとして良い仕事をしてくれる可能性は高いです。

逆に言えば、現時点でのスキルがある程度あっても、新たに必要になったスキルの習得や企業貢献はあまり行ってくれない人材もいるでしょう。技術力とその他の抽象的な部分の両方に目を向けて採用活動を行うことが重要です。

採用方法の幅を広げる


今の時代は採用方法が多様化しています。求人サイトに登録して待つだけでなく、SNS、ブログ、YouTube、クラウドソーシングサイトなどいろいろな媒体、方法があります。これらの媒体を使っての採用法についてリサーチし、実践してみることが重要です。

応募してきたエンジニアのスキルなどを見抜くことも重要ですが、そもそもなるべく自社に合う応募者を集めた方が成功率が高まり、また効率的です。待つだけでなく、いろいろな媒体、方法を使って自社に合いそうな人材にアプローチしてくことをおすすめします。

エンジニア採用は難しいので積極的な採用が重要

エンジニアは需要過多なので、特に優秀なエンジニアほど他社に取られてしまいます。エンジニアの採用を成功させるためには、いかにエンジニアのスキルなどを見抜いていくか、採用方法の幅を広げていくか、といったことが重要になります。

受動的に応募を待っているだけだと、自社に合うエンジニアを見つけるのは難しいでしょう。積極的な採用活動でやり取りするエンジニアの数を増やし、同時にスキルの見抜き方も試行錯誤していくと良いです。

エンジニアを集める方法も見抜く方法も多数存在するので、積極的に採用活動を行えば他社よりも優秀なエンジニアを集められ、有利な条件で企業活動ができるようになるでしょう。
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