フリーランスになるための20の準備|退職前後の準備と手続きを解説

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フリーランスという形で仕事をする人が増えています。

いま働いている会社を退職して「フリーランスになろう!」と考えている人も多いでしょう。

フリーランスになるための方法は、会社から会社への転職とは違うところがあります。

「フリーランスになる前の準備や手続きは?」

「仕事を獲得するためにはどんな準備がいるのか?」

など、独立してフリーランスになるための準備について解説します。

退職を決める前に確認しておきましょう。

フリーランスになると決める前の準備

退職してフリーランスで生計を立てようと考えたら、会社に退職を切り出す前にしておきたい準備があります。

収入・仕事を確認


自分のスキルがどれくらい評価されるのか客観的に確認しておきましょう。

フリーランスといっても専門的な仕事から簡単な作業までさまざまです。収入はスキルと実力次第で、他人の体験談はあまり当てにならないところがあります。

一番簡単な確認方法は、フリーランスでしようと思っている仕事をやってみることです。

自信があるスキルを活かせる仕事はどこで獲得でき、報酬はいくらかなど、具体的なイメージをつかむことができます。(会社の兼業禁止規定にご注意ください)

貯金する


フリーランスの収入は不安定です。

特に最初は新たに仕事を獲得する段階なので、仕事量・報酬額とも最初から期待通りには稼げないと思っておいた方がいいでしょう。

順調に仕事が獲得できても、仕事をして入金されるには2~3カ月かかります。

最低でも3カ月暮らせるだけの貯金は必要です。

できれば6カ月~1年分の貯金があると、焦らずにじっくり新しい仕事に取り組めます。

さらに地方税と健康保険料は前年の所得に応じて後から徴収されるので注意。

健康保険料は50%の会社負担がなくなるため、これまでの倍近い金額になる場合があります。貯金で確保しておきましょう。

退職前にしておく準備

退職を申し出るのは1カ月前までなど会社によって規定があります。早めに伝えて円満退社を心掛けましょう。

退職前は仕事の引継ぎや新生活の準備などで大忙しですが、その中でも以下は確実に「退職前」にしておきたい準備です。

フリーランスになると審査が通りにくくなります。会社員のメリットを生かして準備しておきましょう。

クレジットカードを作る


クレジットカードは会社員のうちに作るのが鉄則です。フリーランスだと作れるカードが限定されてしまいます。

後で説明しますが、事業用のクレジットカードを用意したいので、新しく作る場合は退職前に準備するといいでしょう。

不動産の契約


退職を機に引っ越す人や、住み替えを予定している人は、退職前に住宅ローンや賃貸契約を済ませるのが得策です。

借り入れも同様ですが借り過ぎには注意。今後の生活を考えて、毎月の返済額などの出費を低めに抑えておくことも重要です。

退職したときの手続き

会社を退職してフリーランスになるときは、健康保険や年金の手続きが必要です。

期間が短い手続きがあるので、最初に済ませてしまいましょう。

保険証の切り替え


勤務先を通じて健康保険に加入していた人は保険の切り替えが必要です。

選択肢は以下3通りあります。

・国民健康保険に加入する

・勤務先の健康保険を任意継続する(一部健保で可能)

・家族の扶養に入る(家族の勤務先の健康保険の被扶養者になる)

当面は年収130万円未満などの条件を満たしそうだという人は、家族の扶養に入ると保険料がかかりません。(後日金額が超えたら扶養から外れる手続きをします)

任意継続が可能な人は、前年の収入から国民健保と任意継続の保険料を確認して比較するといいでしょう。任意継続では家族も扶養に入れることができます。

任意継続は最長2年間(途中で変更可になりました)。退職の翌日から20日以内に、加入していた健康保険に申し出ることが必要です。

国民健康保険は市役所などで退職の翌日から14日以内に手続きをします。

厚生年金の切り替え


会社員など厚生年金に加入していた人が退職するときは、年金の手続きも必要です。

選択肢は以下の2種類です。

・国民年金保険料を払う(第1号被保険者になる)

・厚生年金に加入している配偶者の扶養に入る(第3号被保険者になる)

こちらも年収130万円未満などの条件を満たしそうな人は、扶養に入ると年金保険料がかかりません。手続きは配偶者の勤務先でしてもらいます。

国民年金は退職の翌日から14日以内に市役所などで手続きをしてください。

DC年金の切り替え


勤務先で企業型確定拠出年金(DC年金、別名401K)に加入していた人は、これまで貯めた資産をiDeCo(個人型確定拠出年金)に移す手続きが必要です。

iDeCoを取り扱う証券会社などを選び、そこで移管手続きをします。

退職後6カ月以内に移管しないと、国民年金基金連合会に自動移換されて現金になり、手数料の分だけ減っていくので要注意です。

それよりはiDeCoに移して受給可能になる60歳を待ちましょう。拠出せずに運用だけをすることも可能です。

できれば拠出を続けると、加入者期間(掛金を拠出した期間)が延びて、受け取り時の退職所得控除額が増えます。

失業手当(失業保険)


すぐにフリーランスで仕事を始める人は対象外ですが、退職後仕事を始めるまでに数カ月空く人は失業手当(失業保険)を受け取れます。

ハローワークで手続きをして、説明会や月1回の認定日に参加し、求職活動(セミナー参加や資格試験受験などを含む)をすることが条件です。

開業するタイミングによっては再就職手当も支給されるので、確認してみてください。

また、職業訓練を無料で受けることができます。WEBデザイナー・グラフィックデザイナーや、ITエンジニア・SEなどの訓練があり、リスキリングに活用可能です。

起業・個人事業主になる手続き

退職の手続きが済んだら、いよいよフリーランスの仕事の準備です。

この章では起業、つまり個人事業主になる手続きを解説します。

開業届


個人事業主になる手続きは開業届の提出です。

「新たに事業所得(ほか略)を生ずべき事業を開始」(所得税法第229条)した場合は開業届を事業開始1カ月以内に税務署に提出することになっています。

開業届と青色申告承認申請書を提出すると、青色申告特別控除を受ける(税金を減らす)ことができます。所得金額(収入から費用を引いたもの)が48万円を超えて所得税がかかる見込みなら、両方提出するのがおすすめです。

尚、開業届を出さなくても罰則はありませんが、所得が48万円を超えたら確定申告は必須です。開業届を未提出の場合は事業所得ではなく雑所得になります。

青色申告の準備


青色申告特別控除には55万円(e-Tax利用などで65万円)の控除と10万円の控除の2種類があり、55万円(一部65万円)の控除を受けるには複式簿記で帳簿を付けることが条件です。

以下を準備しておきましょう。

会計ソフト


複式簿記の対応は税理士に依頼するか会計ソフトを利用すると確実かつ時短になります。

事業専用の銀行口座


プライベートの入出金が混ざると記帳が面倒になるので、事業用に銀行口座を分けると便利です。

事業用口座(名称はビジネス口座など)を開設すると口座名に屋号(店名など)を入れられる銀行もあります。振り込みの際に屋号を確認できるので取引先も安心です。

屋号付き口座を作るには開業届が必要になります。

事業専用のクレジットカード


銀行口座と同じく、プライベートの支出と分けると記帳が楽になります。

新しく作る場合は審査が通りやすい退職前に作りましょう。

ビジネスカードを作る場合は開業後です。

資格取得


仕事をするのに資格取得が必要な職業もあります。司法書士や税理士のような士業と呼ばれる職業が代表的です。

美容師の場合は、美容師免許を取得し、美容室をオープンするなら美容所開設届を保健所に提出する必要があります(シェアサロン・面貸しで営業する場合には届け出は不要です)。

また、スキルを証明できる資格も取得しておくと仕事獲得に役立ちます。代表例はウェブデザイン技能検定など、業界で知られた資格がおすすめです。

フリーランスで仕事をするための準備

諸手続きが落ち着いたら、いよいよフリーランスで仕事をするための準備です。

仕事道具を準備


仕事に必要な道具を揃えます。

デスクワークならまずPC。デザイン系ならMac、それ以外ならWindowsが基本です。

それにOffice(Word、Excel等)など仕事に必要なソフトや、イラストレーターならペンタブレットなどのツールなどを準備します。

仕事の効率が上がるように使いやすいスペックのものを選ぶといいでしょう。

文房具も意外に使う機会があります。一通り揃えておくと困りません。

名刺作成


名刺も作成しておきましょう。取引先に対面で会う機会は急にやってきます。

少量ならプリンターで名刺用紙に印刷するのもおすすめです。

会計の準備


仕事に関連してお金を払ったら、必ず領収書を受け取り保管してください。経費として会計処理するのに必要です。

仕事を始める前の準備期間の費用も「開業費」として経費にできます。勉強のための本を買ったら領収書を忘れずに。

また、報酬を請求するときに発行する請求書を準備しておきましょう。インターネット上やExcelのフォームが利用できます。

仕事場所は?


仕事場所を自由に選べるフリーランスの場合、働き方が自由な一方で、自分で仕事場所を準備する必要があります。

とはいえ初めから費用をかけ過ぎるのは禁物。自宅でスペースを確保するか、コワーキングスペースを利用するといいでしょう。

自宅住所を開示したくない場合はバーチャルオフィス等を契約するという方法もあります。

フリーランスの保険

フリーランスとして独立したタイミングで準備したいのが保険です。

業務上のケガ・損害賠償


フードデリバリー中の交通事故など、フリーランスの業務中にケガをした場合は、(特別加入している人を除き)労災保険の適用対象になりません。

さらにほかの人にケガをさせたり損害を与えたりして、損害賠償を求められることもありえます。ところが個人賠償責任保険では業務上の損害には保険が下りないのです。

突然巨額の出費があると人生が狂いかねません。フードデリバリー各社が提供する保険も含め、業務上のリスクをカバーする保険への加入を検討してください。

医療保険・年金の見直し


会社員から独立フリーランスになると、先に見たように健康保険や年金が変わります。

会社員と違い、有給休暇や長期療養中の傷病手当金がないので、病気で休むと無収入になってしまいます。

医療費の付加給付制度もなく、大きな病気をすると医療費の負担が重くなるので、必要に応じて医療保険や所得補償保険などを見直すといいでしょう。

同様に年金の給付額も少なくなります。iDeCoや個人年金保険などで備えることを検討してください。

フリーランスになる準備

独立してフリーランスになるための準備・手続きを、退職前、退職直後などの時期ごとに解説しました。

退職に伴う手続きはどれも期限が短いので要注意です。生活が変わる慌ただしいタイミングですが、保険料は大きな金額になる上、将来の生活に影響するので、期限内によく検討して手続きすることをおすすめします。

そしてフリーランスの仕事は準備と並行して挑戦し始めるのがおすすめです。

完璧なスタートを目指すより、柔軟に修正しながら自分のフリーランスの形を作っていってください。
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