フリーランスとフリーターの違いとは?フリーランスのメリットも解説

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フリーランスで仕事をする人が増えています。

自由な働き方として注目されるフリーランスですが、親兄弟や友人に説明してもイマイチ理解してもらえないという人もいるでしょう。

フリーランスと似た言葉で、より知名度の高いフリーターと混同されることも多いです。

この記事では、フリーランス、フリーターとはどのような働き方なのか解説します。

この機会に両者に違いを正しく理解しておきましょう。

フリーターとは?

フリーターとは「フリー・アルバイター」という和製英語を略した言葉です。

フリーターの定義は決まったものがなく、使う人によってバラツキがありますが、ざっと以下のような人を指しています。

・パート、アルバイト、派遣社員、契約社員などの非正規雇用で働いている人

・または非正規雇用の仕事を希望している人

・学生と主婦・主夫は除く

学生バイトや主婦パートではなく、非正規雇用で生計を立てているという点が特徴です。

職種は店舗スタッフやオフィスワーカーなど、いろいろな仕事があります。

フリーターのイメージは?


フリーターという言葉が広まったのは1980年代です。バブル経済の人手不足の中で、派遣社員など正社員以外の雇用形態が普及し、会社に縛られない自由な働き方として注目されました。

ところが1990年代になると一転、今度は就職氷河期で正社員になれずにアルバイトで働く人が多く生まれました。

現在は厚生労働省の支援事業などのイメージが強く、正規雇用と比べて雇用が不安定、低収入という面が主にクローズアップされています。

フリーランスとは?

フリーランスとは、会社や組織に所属せず、個人で仕事ごとに契約する人のことです。スキルや経験を生かして、単発や一まとまりの仕事を引き受けます。

フリーターや会社員等が雇われて給料を受け取るのに対し、フリーランスは仕事ごとに業務委託契約等を結び、報酬を受け取るという点が特徴です。

フリーランスの範囲


フリーランスの定義も決まったものはありませんが、内閣官房が2020年5月に発表したフリーランス実態調査結果ではフリーランスを以下の通り定義しています。

  1. 自身で事業等を営んでいる

  2. 従業員を雇用していない

  3. 実店舗を持たない

  4. 農林漁業従事者ではない


※法人の経営者を含む

フリーランスは自営業?


フリーランスが悩むのが職業欄のどれに丸を付けるかという問題です。

選択肢にはいろいろありますが、「個人事業主」があれば開業届を出して個人で仕事をしている人はこちらを選択。

「自営業」は自分で事業を営むという意味なので、フリーランスも個人事業主も経営者も含みます。(自営業=個人事業主の意味の場合も)

ほかに「自由業」という選択肢もあったりします。自由に表現してOKです。

フリーランスの働き方は多種多様

では具体的にフリーランスとはどのような働き方かというと、以下のようにいろいろな就労形態があります。(プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会の分類をお借りしました)

・個人事務所等の法人経営者

・個人事業主(開業届提出者)

・すきまワーカー(定年退職者、主婦、学生など)

・会社・団体等の従業員で副業・兼業を行う副業ワーカー

専業でフルタイム働く人もいれば、子育ての隙間時間に働く人、副業で会社が休みの土日に働く人など、フリーランスの働き方は多種多様です。

フリーランスのいろいろな職業


フリーランスの人がしている仕事は広い範囲にわたります。

・事務や広報などビジネス系の仕事

・プログラマー、WEBデザイナーなどIT系

・一人親方など職人系

・フードデリバリー配達員

・ミュージシャン、俳優などのアーティスト、など。

範囲がとても広いため、思い浮かべる職業によってイメージにも大きな幅があります。

低収入で自由度が低い仕事もありますし、高いスキルで専門的な仕事をする人もフリーランスの一部です。

フリーランスとフリーターの違い

前の章で、フリーターは雇用契約を結び給料をもらう人で、フリーランスは仕事ごとに業務委託契約等を結び報酬を受け取る人と説明しました。

この契約の差によってどのような違いがあるのか具体的に見てみましょう。

時間か成果か


フリーターはバイト・パート・派遣社員等なので、基本的に時給です。労働力を提供した時間に対して給料をもらいます。

フリーランスの報酬は、時間ではなく成果報酬です。「この仕事をしたら〇△円」というように業務委託契約(請負契約や準委任契約)で報酬を決め、仕事が完了したら報酬を受け取ります。

仕事をした時間は報酬に関係ありません。長時間かかっても同じ金額ですが、短時間だと効率良く稼げます。

法律の違い


日本の労働法などでは、雇用されている人を「労働者」として保護しています。フリーターは保護の対象です。

一方、フリーランスは個人事業主として扱われ、労働者保護の対象ではありません。たとえば最低賃金や、パートの一部も加入する社会保険(健康保険・厚生年金)は対象外です。

フリーランスと取引先の会社との関係には独占禁止法や下請法が適用されます。

税金の違い


フリーターの税金は勤め先が給料から源泉徴収して納付するので、自分で手続きをする必要がありません。

これに対してフリーランスは自分で納付するので確定申告が必要です。

フリーターからフリーランスになるメリット

フリーランスの方が自己責任を求められますが、フリーターからフリーランスになるとメリットもあります。

自由度が高い


フリーターは勤務先の指示やマニュアルに従って仕事をします。働く場所やシフトの時間なども自分の希望通りになるとは限りません。

フリーランスが取引先と約束するのは仕事の内容や納期です。仕事の進め方や働く時間・場所は自分で決めます。

自分の都合の良い時間に好きな場所で働ける自由度がフリーランスのメリットです。

スキルを磨く


フリーターは補助的な仕事が多く、長年続けてもステップアップはあまり望めません。

フリーランスは経験や知識・スキルを活かす仕事です。専門性がある仕事でスキルを磨いていけば、自分の名前で実績を積み、社会的に認められるようになる可能性があります。

まとめ

フリーランスとフリーターについて、それぞれの働き方と制度の違いを解説しました。

フリーランスや非正規雇用など、会社の正社員以外の働き方をする人は増加しています。が、関係する仕事をしていない人はまだ「フリーランスって何?」という人も多いでしょう。

しかし、フリーランスという言葉が日本で普及する前から、専門職やアーティストなどは個人で仕事をするのが一般的でした。

今は事務やプログラミング、ちょっとしたイラストなど、自分のスキルで仕事ができる分野が広がってきたといえます。

自分の仕事を説明するときには、「フリーのデザイナーでウェブサイトを作ってます」など、自信を持って自分の専門分野をアピールするといいでしょう。
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