マーケティング思考で「モノ」「コト」を考える

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マーケティング思考で「モノ」「コト」を考える

『 なぜ売れないのか? どうすれば売れるのか? 』
『 こんなに素晴らしい商品なのに・・・ 』

商品やサービスを作る能力と、売る能力は違うからです・・・

今回はマーケティング思考について少し考えて見たいと思います。マーケティング定義やフレームワークなどの類ではありません。「思考」つまりは考え方やモノの見方です。この思考で考えるか否かで、マーケティング活動全体が変わってくると思います。
そして、これは以前から思っているコトですが、私が考えるマーケティングとは「売れる仕組みづくり」の総合活動だと思っています。その「売れる仕組み」を考えられるのがマーケティング思考であり、戦略設計だと思います。

マーケティング思考とは


「理論化された事例の引き出しを体系的かつ豊富に持ち、情報に対する感度が高まっている状態」であり、「こうやれば売れるかも」というアイディアが産まれやすい脳。
思考が変わると、物事の見方や考え方が変わります。

なぜマーケティング思考が必要なのか?

そもそも何で「マーケティング思考」が必要なのか?
本を読んで知識を仕入れて、それをそのまま実行すればいいでは無いか…… と言われそうですが、
それに対する答えは、
「そんなことできないから!」です。

自社、顧客、競合を取り巻く状況は、千差万別。状況によって異なるため、全てにあてはまる考え方は存在しないのです。
さらに、短期的には、経営理論・マーケティング理論の流行り廃りや、ある特定の時期に通用するマーケティングは確かに存在します。例えば、高度成長期にはとにかく生産力を上げることが重要でした。しかし、それを今やったら、過大投資となる可能性が高いです。それは、自社、顧客、競合は変化するからです。だから、変化に対応して、マーケティングも変わっていくのです。

なぜ?こんなことを言い出す背景には、「こうすれば売れる!」的な理論や本があまりにも多いからです。残念ながら、本屋でスペースを取っている多くの本がこの類です。ただ、絶対的に売れる法則などは存在するわけがありません。短期的にはありえても、長期的にはありえません。競合がすぐマネして、それより優れたモノを作る、などが今は容易にできるからです。
だったらどうします? 「こうすれば売れる」という本を読みあさりますか? それもいいでしょう。しかし、本になった瞬間に、それは既に陳腐化した情報だということをお忘れ無く。正直、切りがありません。もちろん、良書もあります。しかし、読者に考えさせない本、「これさえやれば儲かる!」的な本があまりにも多すぎます。
結局は、永遠に進化し続けるしかありません。それには、ノウハウ本に頼るのではなく、自分で考えられる脳を作ることが大事です。
それがマーケティング思考なんです。
自分で作ればいい。というか、自分で作るしかありません。
売れるアイディアを自分で作り出す能力、それがマーケティング思考です。

マーケティング思考を学びたい人へ

以前の職場でブランディング施策を行っていた時に、あるコンサルティングの方に薦められて読んだ本を紹介します。
2年前ぐらいの本ですが「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」です。
非常に勉強になります・・・
このタイトルにある「たった1つの考え方」がマーケティング思考。

著者は森岡 毅さんで元P&Gでマーケティングに携わっていて、2010年にUSJに入社され、革新的なアイデアを投下し、USJをV字回復させます。

すごく共感でき「なるほど」が本中に沢山あります。
・日本のほとんどの企業はマーケティングができていない(2章)
・マーケティングの本質とは何か?(3章)
・「戦略」を学ぼう(4章)
・USJの成功の秘密はマーケティングにあり(1章)

まとめ


マーケティングまたはビジネスの世界に絶対は存在しません。失敗を重ねて初めて成功確率が上がってくるものだと思います。成功事例など見ると、もしかしたらと考えてしまうのはわかります。勿論、成功事例を参考に施策を実行することは決して間違ってはいないし、確率は上がると思います。その前に、なぜ?これは成功したのか?その仕組みはどういったモノなのか?ターゲットはだれ?なのか、そういった視点でマーケティング施策を考えて見ると、また違った考え方が生まれるかもしれません。

思考法を確認された方は、具体的な枠組みについても、参照してみて下さい。
↪︎マーケティングのフレームワーク4Cとは?
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サックルマガジン編集部

デジタルクリエイティブの最新情報を発信する情報マガジン「サックルMAGAZINE」の編集部です。運営会社サックルは「ニーズがあるクリエイター集団でい続ける」を掲げ、創業16年目を迎えました。デジタル領域のプロとして、メディアを通じて多くのビジネスマンに有益な情報を発信しています。

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