IoTの活用事例12選!暮らしやビジネスまで分野別に紹介

システム開発 IoT

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近年、注目を浴びているIoT(モノのインターネット)。

技術革新によってさらなる発展が期待され、人々の暮らしやビジネスを大きく変革させる可能性を持っているIoTですが、具体的なイメージができない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、企業の生産活動を効率化するサービスから身近な生活を便利にするアイテムまで、様々なジャンルのIoT活用例を紹介します。

家庭で使えるIoT事例

まずは身近な暮らしを良くするIoTデバイスやサービスを紹介します。

MAMORIO



「MAMORIO」は、小さなタグを取り付けるだけで、財布など、身近なモノを紛失しなくなるアイテムです。

キーホルダーやシール型、縫い付けができるボタン型など、モノの形状に合わせたタグを選択できるので、カバンからスマホ、財布、ジャケットなどどんな物にも簡単に取り付けられます。

・忘れ物をした時の通知機能
・紛失したタイミングが分かる機能
・MAMORIOユーザー全員で紛失物を探す機能
・モノを紛失していないかチェックする機能

など、もの忘れを防止したり、紛失時にすぐ場所が分かる機能が充実しており、将来的には忘れ物が無くなるのではと期待できるサービスです。

マイクロボット・プッシュ



「マイクロボット・プッシュ」は韓国のスタートアップ企業が開発した、人の代わりにスイッチを押してくれる、簡単な構造のIoT製品です。

テレビやエアコンなどのスイッチに両面テープで取り付けておけば、スマホ操作でのオンオフや、タイマーでの自動オンオフができるようになります。

既存の電化製品を誰でも簡単にIoT化し、生活が便利になるデバイスとして注目を集めています。

農業分野でのIoT事例

続いては、農業の効率化をサポートするIoTサービスについて紹介します。

PaddyWatch



「PaddyWatch」はベジタリア株式会社が開発した、農場の環境をモニタリングできるIoTサービスです。

簡易気象計や土壌センサー、葉面揺れセンサーなどを農場の各所に設置。

蓄積されたデータと比較することで、作物の生育状況を推定し、品質や収穫量が向上するための提案をしてくれるのが特徴です。

経験や勘で培われたノウハウを数値化する、次世代農業用のサービスとして期待されています。

スマートアシスト



「スマートアシスト」はヤンマーが提供する、IoTを農業用の各種機械に取付け、農業の効率化を図るサービスです。

異常検知やメンテナンスの提案などの機械の状態管理に始まり、作業状況の見える化や、作業効率の分析まで、農業全体をサポートする機能が充実しています。

農業の作業効率を向上できるサービスとして利用が広がっています。

自動車関連でのIoT事例

ここでは、自動車関連で活用されているIoT事例を紹介します。

ロボネコヤマト


「ロボネコヤマト」は、ヤマト運輸とDNAが共同開発している、自動運転技術による自動配達サービスです。

IoTを活かして自動運転を実現、AIを利用して配達ルートの最適化を行い、無人ながら効率的な配達を実現しています。

10分単位で配達時間を指定でき、依頼から最短40分で配達可能と利便性が非常に高いのが特徴です。

2018年に実証実験を行い、その後の活動は公表されていませんが、未来の配達サービスがイメージできる取り組みです。

hitoe


「hitoe」は、東レが開発した、人体の微弱な生体信号をキャッチして、人の状態を数値化するIoTデバイスです。

特殊な繊維でできたIoTデバイスで、シャツやベルトの形状をしており、身に着けるだけで情報が取得できます。

みまもりアプリを使えば、装着者の緊張度や疲労度などをチェックできるので、ドライバーの体調管理や事故の予防などに活用できます。

医療分野でのIoT事例

次は、医療分野で活用されているIoTサービスについての紹介です。

G・U・M play



「G・U・M play」は、サンスターが開発した、歯磨きの効果を数値化するIoTデバイスです。

普段使っている歯ブラシにIoTデバイスを取り付けるだけで、いつもの歯磨きのデータを取得し、どのような歯磨きをしているか分析できます。

また、歯科衛生士の歯磨きデータを参考に、より効果的な歯の磨き方を提案してくれる機能も付いています。

普段何気なく行っている歯磨きが進化する、日常生活に寄り添ったIoTデバイスです。

Scanadu



「Scanadu」は、体温、呼吸速度、血中酸素濃度、心拍数、血圧などを簡単に測れるIoTデバイスです。

測定は、手のひらサイズのIoTデバイスを額に当てるだけと簡単。これまでは病院に行かないと分からなかった健康データをどこでも取得できるようになります。

取得した健康データはBluetoothでスマホに送られ、アプリで管理できるので、データをもとに体調管理ができるようになります。

製造業でのIoT事例

続いては、製造業を効率化するIoT事例を紹介します。

スマート製造プロジェクト



「スマート製造プロジェクト」は、富士通とISENAが協業して作り上げた、工場の稼働状況をリアルタイムに監視できるIoTサービスです。

工場の設備や生産プロセスにIoTを搭載し、収集したビッグデータをもとに工場の稼働状況を3Dモデルで見える化。

正確な状況判断を、遠隔地でもほぼリアルタイムに行うことができ、適切な指示を行うことで、生産効率や品質向上を行うことができます。

現在は、ISENAの工場への導入を皮切りに、中国の製造業のデジタル革命を担う存在として、多くの工場への導入が進められています。

カンバン方式の効率化



トヨタでは「必要なモノを必要な時に必要なだけ」作るためのカンバン方式が有名ですが、このカンバン方式をより効果的にするためにIoTが利用されています。

在庫管理にIoTを利用してデータを一元化し、在庫状況を把握。さらに車製造の各工程にIoTを取りつけ、作業時間や不良品の発生率などをビッグデータとして取得しています。

複雑化した生産工程を見える化し、生産効率や品質向上に役立てている例です。

スマートシティ向けのIoT事例

続いては、便利で安全な街づくりを支えるIoT事例を紹介します。

マンホールアンテナ



「マンホールアンテナ」は、下水道の水位を測定できるIoTデバイスです。
マンホールの裏面にバッテリーとアンテナを取り付けてあり、水位センサーを下水道管に設置して水位を計測します。

豪雨などの水害を事前に察知して防止できる画期的な技術だとして、西日本を中心に設置が進んでいます。

IoTトイレ



「IoTトイレ」は、株式会社電縁が開発した、トイレの空き状況を判定できるIoTサービスです。

トイレ上部にデバイスを取り付け、トイレ個室の開閉状況を判定するだけと機能は簡単。

利用者が時間を有効活用できるようになったり、情報を分析することでトイレの使用状況を把握し、混雑を避ける取り組みや清掃の効率化などに活かすことができるようになります。

まとめ

今回は、様々な分野におけるIoTの事例を12例紹介しました。

IoTはまだまだ発展途上ですが、手軽に使えるデバイスから、ビジネスや街の安全を支えるサービスまで、既に様々な分野で活用されています。

今後は5Gの普及やAIの発展により、IoTがさらに人々の生活に浸透し、暮らしを進化させていくことが期待されます。

ぜひIoTの発展に注目し、ビジネスの発展に向けて活用してください。
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サックルマガジン編集部

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