そこで当記事では、webコンテンツの概要や目的、種類などを解説していきます。
Webコンテンツとは?
「コンテンツマーケティング」というと「文章量が豊富で内容が詳しいページ」とイメージし、コンテンツ=文章と誤解している人も少なくないようですが、画像や動画、音声など、Web上にあるあらゆる情報がコンテンツといえます。
コンテンツは日本語で「内容」や「中身」といった抽象的な言葉で訳されるため、Webコンテンツも漠然とした表現で理解されているようですが、「Web上に発信されている情報すべて」のことを指すため、ネット広告なども含めてすべてがWebコンテンツといえるのです。
Webコンテンツの目的とは?
企業の存在をアピールする
どれだけ魅力のある企業でも、広く世間にその存在を知ってもらわなければ業績向上にはつながりません。
企業姿勢や技術、ノウハウなどを発信することによって外部からの評価を得ることができます。評価が高まれば企業としての存在意義や価値も高まるため、ブランディング力の向上や信頼性がアップし、見込み客の創出や新規客の獲得も期待できます。
商品・サービスをアピールする
生活者における購買行動の一つとして、「検索」や「比較」はもはやなくてはならないものになりました。そのため、自社の商品やサービスをアピールする上でWebコンテンツは必要不可欠です。
Webは紙媒体に比べ、情報スピードに優れています。情報の正確性もおさえた上で、機能や仕様の入れ替わりが早い商品情報の管理も適切に行なわなくてはなりません。
ブランディングによる顧客満足度の向上
自社の強みや特性をアピールし、競合企業との差別化を図ることで市場優位性が増し、ブランディング効果を生み出します。また、ブランディング力向上は顧客満足度向上ももたらせてくれます。
特にWebコンテンツによるブランディングは、SNSとの相性も良いため拡散性もあります。自社のWebサイトにアクセスした人がすぐに離脱しないよう、情報をわかりやすく詳しくし、テキスト情報ばかりでなく動画も駆使するなど工夫が必要です。
見込み客を見つけ出す
自社のWebサイトへのアクセスには、SEO対策による検索上位表示や各種の広告出稿が必要です。そしてその結果、見込み客を見つけ出すことができます。
従来の手法では手つかずだった生活者層へのアプローチも、Webサイトによって可能となるため、Webコンテンツ制作は見込み客発見の手法として、非常に有効といえます。
見込み客を育成する
Webコンテンツによって発見された見込み客の購入意欲は、さらなるWebコンテンツによって育成することもできます。企業は見込み客が欲求している情報を発信し、継続的にアプローチすることによって、見込み客から新規客へ育てていきます。
そのためには見込み客の属性や特性、嗜好などを分析し、セグメント化してWebコンテンツを制作するとより効果が期待できます。
Webコンテンツの種類とは?
記事
Webコンテンツにおいて最も一般的な手法が記事です。
自社の取り組みや技術、ノウハウ、商品やサービス、従業員についてなどを記事にして発信します。
この際、自社視点や業界用語を使用して記事を作成すると、生活者にはわかりづらいコンテンツができてしまい、結果、せっかく自社のWebサイトにアクセスしてもらえても離脱につながる可能性があるため注意が必要です。
レビュー
顧客やユーザーから寄せられた商品・サービスの感想や意見、評価をコンテンツとして活用するのがレビューです。
企業からの情報発信は、生活者から「どうせ良いことばかりしか語らない」と思われがちです。しかし、レビューは生活者自身に非常に近い存在の人が語る内容であるため親近感がわき、信ぴょう性も感じられるといった効果を生みだします。
また、レビューがSNSなどで拡散されると、宣伝や新規客獲得を低コストで実現することも可能になります。
動画
近年、多くの企業にも注目されているのが動画コンテンツです。
代表的な媒体としてYou Tubeが挙げられますが、テキストや画像だけでは伝えづらかった内容も詳細に360度から伝えることができるため、今後ますます増加するコンテンツであるといえるでしょう。
ガイド
取扱説明書のように、商品の使い方を詳しくWeb上で伝えるコンテンツがガイドで、テキストや動画といったものがあります。
また、習いごとなどのスクールやweb上でスキルを身につけられるサイトでも、効率よく学ぶためにガイドをコンテンツとして扱っているところも数多くあります。
事例
主にBtoBビジネスで活用されているコンテンツが事例です。
自社に導入を検討している商品やツール、サービスがある際、高額であればあるほど検討には慎重になりますが、レビューと同様に購入の背中を押してくれるものがこの事例になります。
事例は導入事例や顧客インタビューといったものがあり、導入したことでどのような効果を生みだしたのかといった内容も記載していることがあります。
イベント
イベントもコンテンツといえます。従来の対面式イベントにせよ、オンラインイベントにせよ、イベントは顧客やユーザー、見込み客との接点を持つ上でとても重要です。
その他、イベントコンテンツにはセミナーやウェビナーなども含まれます。
レポート
オリジナルノウハウをまとめたレポートや資料をコンテンツとして発信する手法です。「コンテンツ販売」「情報商材」などと呼ばれることもありますが、一般公開していない他では手にすることができない魅力あるレポートの場合、見込み客をリスト化できたり、新規客獲得につながる可能性が高くなります。
コミュニティ
コミュニティはユーザー会やオフ会などが含まれますが、顧客やユーザーを集めたコミュニティでは、自社や自社の商品・サービスに対して率直な意見やリアルな生の声を聞くことができます。そのため、新商品や新サービス開発など、有効活用が期待できます。
また、コミュニティは参加することで企業がより身近に感じるため、ファン化につながることも期待できます。
シミュレーション
シミュレーションはweb上でシミュレーションできるコンテンツです。例えば自身の全身写真を撮影してアップロードするだけでコーディネートでき、擬似試着できるサイトがあります。
また、商品の色を変更した場合、どのような見た目になるかなどシミュレーションできるものもあります。
良質なWebコンテンツとは?
自社都合や発信者の主観でまとめられたコンテンツは良質であるとはいえません。ユーザーのニーズに的確に応えられていて、見やすくわかりやすく独自性を持っている必要があります。
また、ユーザーから信頼してもらえるようエビデンスがしっかりしたものや専門性、権威性のあるコンテンツが求められます。
さらに適切なコンテンツボリュームも良質を語る上で重要になります。