記事LPとは?成果の出る書き方12点と失敗を防ぐ3つの注意点【事例2パターンも】

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商品やサービスの売上に大きく貢献する「記事LP」。

従来のLPとは異なるアプローチ方法となり、記事LPを導入する企業はここ数年で増加傾向にあります。

こちらの記事では、記事LPで成果を出すために次の内容を解説します。

・記事LPとLPの違い

・なぜ記事LPが売上アップに繋がるのか

・記事LPの書き方と注意点

 

記事を読むだけで、記事LPの基礎知識から書き方のコツまで分かるので、ぜひご覧ください。

記事LPとは?「記事LP」と「LP」の違いを解説

記事LPとLPは、どちらもユーザーに商品をよく知ってもらうためのものですが、表示される内容や目的が少しずつ異なります。

 

通常LP



記事LP



まずLPは、基本的に商品のスペックや特徴を詳しく説明するのが目的です。例えば健康食品のLPであれば、得られる効果、含有成分や品質、料金など商品本体の話がメインとなります。

一方、記事LPでは、ユーザーの共感を得たうえで商品が欲しくなるよう誘導するのが目的です。

ユーザーに対し「この悩みはつらいですよね。解決策はこうですよ。そのためにはこの商品が役立ちますよ。」といった訴求を行います。

LPは企業側が伝えたいことを伝えるページ(もちろんお悩み解決の訴求力を軸にしたLPも数多くありますが)、記事LPはユーザー目線で知りたいことが分かるページ、といえるでしょう。

なぜ記事LPがあると売れる?メリットと役割について

それでは、なぜわざわざLPとは別に記事LPというものがあるのか、について説明したいと思います。記事LPで物が売れる理由、記事LPのメリットや役割について補足します。

「広告感が少ないから」


なぜ記事LPが売上アップに繋がるかというと、それは「広告感が少ないから」といえるでしょう。

SNSやwebサイトなどで、コンテンツの一部に見える「ネイティブ広告」を見たことがある方も多いはず。

もしユーザーがネイティブ広告をコンテンツだと思ってクリックし、商品を大々的にアピールするLPが表示されたらどんな反応をするでしょうか?

正直なところ「うわ、広告か」と感じ、すぐにページを離脱してしまう恐れがあります。

しかし、ネイティブ広告をクリックして記事LPが表示された場合、冒頭で商品の話題は出ないため広告感がありません。記事LPを読んで商品が欲しい気持ちが生まれれば、商品についてさらに詳しく知るためLPに飛んでもらうことができます。

ユーザーは、いきなりよく知らない商品の情報を押しつけられると、興味より嫌悪感を生じて遮断される可能性が高まります。

そのため、まずはユーザーにとってどんな良いことがあるかを、記事LPで自分ごととして想像させるのが大切です。

 

購入プロセスを省略できる


また、顧客の購入プロセスを省略できるというのも記事LPの大きなメリットです。

通常顧客が商品を買うときは、ただ良い商品があったら買うという単純なマインドフローではありません。

商品を認知して(存在を知って)、その商品に興味を持って、他の商品と比較をして、やっと購入になります。通常はこの長いフェーズがあるのですが、記事LPで一連のフェーズを書いてあげることによって、共感した顧客は一気に購入へとつながることがあります。

 

今までアプローチできなかった層にリーチできる




もう一つ大事なことがあります。

それは、記事LPの書き方次第で潜在層にもアプローチできることです。

商品を販売するときは顕在層、つまりある程度その商品がほしいと感じている人々にアプローチすることが多いです。そのほうが購入につながりやすいからです。しかし、実際にはその顕在層の奥にたくさんの潜在層が存在します。商品をほしいとは気づいていませんが、将来的にほしいと思う(可能性が高い)層です。

その潜在層に記事LPを読んでもらうことにより、商品の良さに気付いて自分ごとと感じてもらえます。

記事LPは今までのLPでは訴求できなかった幅広い層にまでリーチできる有効な媒体です。

記事LPを書き始める前に!徹底リサーチが成功のカギ

記事LPの重要性が分かったらさっそく書き始めたいところですが、その前に大切な作業があります

良い記事LPを作成するためには、商品とターゲットについて徹底的なリサーチが必要です。リサーチした内容をもとに、記事の方向性やアピール方法を決めていきます。

ここではリサーチのコツや調べておくべき内容をご紹介します。

①商品を徹底リサーチする


商品のリサーチについては、主に次のような内容を調べます。

 

・商品の用途

機能、スペック

・価格

信頼性、権威性

・どんな悩みを解決するのか

・類似商品との違い

 

特に力を入れて調べたいのは、「類似商品との違い」についてです。

何かを買うとき、ユーザーの心理には「本当にこの商品でいいのだろうか?」「もっと他に良い商品があるのでは?」という気持ちが浮かびます。

 

「この商品は類似商品と比べてここが優れている」という点を明確にすることで、ユーザーの納得感が得られやすくなります。

リサーチするときは、販売企業が使っている営業資料なども参考にすると、より詳しく商品を理解できるのでおすすめです。

 

②ターゲットを徹底リサーチする


ターゲットのリサーチについては、次のような内容を調べます。

・どんな人(性別、年齢、仕事、独身or既婚など)

・どんな悩み

・なぜ悩んでいる

・どうなりたい or どうなりたくない

・買うときに一番気にすること

 

どんな人が商品を買ってくれそうか、詳しい人物像が分かるほどアピールする内容が明確になります。

 

上記のリサーチ内容はざっくりとしていますが、ペルソナのように趣味・嗜好なども合わせて設定するとより良いでしょう。

不特定多数に向けられた無難な内容よりも、記事LPを読んだユーザーが「自分のことだ」と感じられる内容が大切です。

記事LPの構成は「新・PASONAの法則」で考える



記事LPの流れを考えるときは、「新・PASONAの法則」を使うと書きやすくなります。新・PASONAの法則は、セールスレターを書くときに非常に役立つテンプレートとして有名です。記事LPにおいても応用できますので、新・PASONAの法則について詳しくお伝えします。

「新・PASONAの法則」とは


新・PASONAの法則とは、セールスレターにおける文章パターンを6つに細分化したものです。

 

①Problem(問題):問題や悩みを明確化する

②Affinity(親近感):悩みに共感を示し、親近感を得る

③Solution(解決策):解決策を提示する

④Offer(提案):買いたくなる提案をする

⑤Narrowing down(絞り込み):限定して希少性を出す

⑥Action(行動):行動を促す

 

これら6つの頭文字を取り、「PASONA(パソナ)」となります。

人の行動を促す要素がふんだんに盛り込まれており、セールスレターの多くはこのような内容で構成されています。


「新・PASONAの法則」で作る具体例


それでは、実際に新・PASONAの法則で作った簡単な例文をご紹介します。

【例文のテーマ:健康食品】

40歳を過ぎてから、急に疲れやすくなったということはありませんか?(Problem/問題)

昨年40歳になった私自身、昔に比べてパワーが長続きせず、朝も起きにくくなっていました。(Affinity/親近感)

しかし、数か月前に△△を飲み始めてから、最近ではなんとなく調子のいい日が続いています。(Solution/解決策)

△△は今なら50%オフで購入することができます。(Offer/提案)

さらに、初回購入者には無料で△△がもう1袋つくキャンペーンがありますよ。(Narrowing down/絞り込み)

キャンペーンはいつ終了するか分からないので、購入はお早めに!(Action/行動)

 

このような流れで話を進めていくと、ユーザーの共感を得ながら商品に興味を持ってもらうことができるでしょう。BS放送で見かけるテレビショッピングが概ねこの流れで制作されていますので、馴染みがあるのではないでしょうか。

サックルでは、記事LPを作成しています。

ここで紹介しているノウハウも加味した質の高い記事を提供していますので、ご検討ください。

サックルのコンテンツマーケティング

記事LPを書くときのポイント【12点】



いくつかのポイントを押さえておくと、より読みやすい記事LPを作ることができます。簡単に取り入れられるポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にして下さい。

テクニックに関する5つのこと


1.ライター情報を入れる


ライター情報を入れることは記事の信頼性につながります。ライターの経歴、趣味や興味を入れることで、ライターの人となりが認知されます。記事がステルスマーケティング、ステマではない(だろう)という信頼になります。

 

2.ユーザーのレビュー・口コミ


ユーザーのレビュー、口コミを入れることもライター情報と同じように、記事の信頼性を高めます。実際のユーザーの声を入れることで、その商品がライター以外の様々な人に支持されているとアピールできます。

レビューを使用する際は、掲載しているプラットフォームの利用規約をよく確認してご使用ください。

 

3.専門家の発言、データなど


専門家の発言、研究機関のデータは、記事の信頼性を上げるうえでもっとも重要な要素の一つです。たまたま広告等をクリックして記事を読んだ読者は、その記事に対して懐疑的なことも多いでしょう。今やインターネット上には様々な偽、嘘の情報が蔓延しています。そんな中で、専門家の意見やデータがあれば安心感が増します。

 

4.ブランドストーリー


商品のブランドストーリーを入れることは、読者を魅了するのに有効なテクニックです。元々記事にたどり着いた読者は、商品のことを全く知らない場合も多くあります。商品の概要やメリットを伝えるだけでは、商品のことを十分には理解してもらえないでしょう。そこで商品のストーリーを伝えることで、商品のことをよく知ってもらい、記事の最後まで読んでもらうことができます。

 

5.行動してもらう工夫


いよいよ記事の最後にたどり着きました。ここまで読んでくれた読者は、ある程度商品に興味を持ち、好意を抱いている可能性があります。そんな時にあっさりと記事が終わってしまうと、本来の目的である商品を売ることにつながりません。

「気になる方はこちら」「もっと詳しく知る」などの文章を入れて、次のページに遷移してもらえるように、行動を促す言葉を入れましょう。

 

文章に関する4つのこと


1.目を惹くタイトル・見出し


記事をクリックしてもらうには、目を惹くタイトルや見出しが重要です。また、魅力的なタイトルであれば、「どんな内容だろう?」と最後まで読んでもらえる可能性も高まります。Web上には様々ないい見出しがありますので、自分が「思わずクリックしてしまった!」というタイトルや見出しを参考にしてみてください。

 

2.改行


通常の文章に比べると、記事LPでは改行を多めにとる傾向があります。潜在層ならなおさら、記事を斜め読みします。記事が読みやすいように改行を多めにとりましょう。

 

3.文字数


記事LPの文字数は、1500文字ほどがいいと言われています。(内容によって上下しますので臨機応変に調整します)

なるべく短く、簡潔な文章を心がけ、読者の集中力が切れる前に文章が終わるようにしましょう。

 

4.指示代名詞は使わない


「この」や「その」などの指示代名詞はなるべく使わないほうがいいでしょう。

流し読みをされるという前提のもと、文章と文章をまたぐ指示代名詞があると、読むテンポが悪くなります。

ですので、一部の文章を読んだだけでも瞬時に意味を消化できるようにする必要があります。

デザインに関する3つのこと


1.文章に合わせて画像を多めに入れる


文章の内容に合った画像を、多めに入れるよう意識しましょう。文字で説明するだけの場合よりも、画像がある方が断トツに分かりやすくなります。画像は絵やイラストだけでなく、文章を画像にして挿入するのもおすすめです。

 

2.文字装飾やマイクロコピーで見やすい工夫をする


強調したい部分は、赤字やマーカーで文字を装飾しましょう。

多くのユーザーは記事をじっくり読まずに流し読みすることがほとんどです。そのため、流し読みでも要点を掴めるよう文章を強調させることが重要。

さらに、CVボタンにマイクロコピーをつけると、クリック率が高くなるといわれています。記事LPの内容だけでなく、ページの見た目にもこだわってみてください。

 

3.通常LPへのリンクを入れる


記事LPに挿入するリンクは、商品のCVボタンではなく通常LPへのリンクが望ましいです。

記事LPはユーザーの悩みを解決する内容がメインのため、商品の特徴や詳細については説明不足な面もあります。そのため、記事LPから通常LPに飛んでもらうと詳しい商品情報が分かり、成果に繋がりやすいでしょう。

 

失敗しがちな3つの注意点

最後に、失敗しがちな3つの注意点をご紹介します。

・LPの要約にならないよう注意

・冒頭から商品の話を出さない

・文字だらけにならないようにする

 

これらの3つがなぜダメなのか、ここまで記事を読んでいただいた方ならお分かりかと思います。一言でいうと、これら3つはユーザーの読む気力を奪っているからです。

 

冒頭でもお話しましたが、企業が伝えたいことはLPで伝え、ユーザーの知りたいことを記事LPで伝えます。

記事LP本来の目的を意識して書くと、これら3つの注意点は自然に避けられるでしょう。

サックルの記事LP紹介【事例2パターン】



株式会社サックルでも記事LPを配信しています。

今回は実際に公開した2つの記事LPを例に出し、ポイントを解説します。

 

【事例1】開発に5年以上かけて生まれたオメガ3サプリがついに登場!定期初回85%OFFで購入できちゃう!


http://japan-tairyo.com/lp/heart_adjust_premium/article-ad1

藤井翔悟事務所様の提供している植物性オメガ3を大量に含んだサプリメント「ハートアジャストプレミアム」の記事LPです。

元々、この商品の開発者が感じていたのは、通常の動物性オメガ3は脳に行き届いていないのではないかという疑問。そこから植物性オメガ3のサプリメントを開発することにしました。

年齢を重ねると特に体力が衰えます。色んなサプリメントを試してもなかなか元気が出ないという方も多いです。その方々の不安を払拭するべく製品の具体的な成分を詳細に記載しています。

製品の安全性も強調したうえで、すべての活力に悩む方々に刺さる文章になりました。

 

【事例2】カスタマイズシャンプー「MEDULLA」から始まる、もう迷わなくていい暮らし


https://entrance-beauty.xyz/medulla_b/

自分好みの成分を選べる香水シャンプー「MEDULLA」のPRとして作成した記事LPです。

この商品の特徴は何といっても、「自分好みにカスタマイズできる」点です。成分にこだわりを持つ方々のために、髪質をヒアリングしたりする商品なのですが、その商品のよさを表現しています。

実際に商品を購入するまでの過程が丁寧に書いてあるので、ざっくりと今のシャンプーが合わないという悩みを持っている読者の心にも届く文章の流れになっています。

 

記事LPの書き方まとめ


今回は、記事LPの基礎知識や書き方などをご紹介しました。記事LPの作成には手間や準備がかかりますが、有力な見込み客をLPに誘導でき、成果に繋がりやすくなります。

ネイティブ広告との相性も良いため、積極的に導入を検討してみてはいかがでしょうか?
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サックルマガジン編集部

デジタルクリエイティブの最新情報を発信する情報マガジン「サックルMAGAZINE」の編集部です。運営会社サックルは「ニーズがあるクリエイター集団でい続ける」を掲げ、創業13年目を迎えました。デジタル領域のプロとして、メディアを通じて多くのビジネスマンに有益な情報を発信しています。

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