業務アプリとは? 自社用の業務アプリ開発のメリットやデメリットについて解説

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業務アプリは既存のアプリで十分か、それとも自社専用の業務アプリを作った方がトータルで見ればコストパフォーマンスが良いのか、そこの線引きで悩むことがあります。

昨今ではビジネスユースに十分耐え得る質の高い既存アプリも多くあり、自社アプリの開発やメンテナンスにかかるコストを考えると、どうすべきか悩むのも当然です。

結論から先に言うと、その選択はケースバイケースと言う他ありません。しかし、線引きや選択のための判断材料を、この記事では提供したいと考えています。

業務アプリに関する基礎知識

はじめに業務アプリとは何か、その概要を簡単に説明します。

業務アプリとは


業務アプリとは、企業や組織として事業活動を行う際、作業や業務を効率化するためのアプリ全般を指します。

・受発注システム

・在庫管理システム

・勤怠および人事システム

・経理や精算システム

・情報共有および統合する基幹システム

上記は、業務アプリの種類の一例です。

業務アプリは、これまで紙ベースで行っていた業務の内容を、デジタル技術を駆使して簡便に行えるようにする機能や仕組みを備えています。

現在ではオンプレミス環境で業務アプリを開発、維持運営するだけでなく、AWSなどを利用してクラウド化するケースも増えています。

対応する業務や範囲ごとにアプリやサービスを提供している開発会社も多く、自社専用の業務アプリを開発しなくても、一般に提供されているアプリ(SaaS:Software as a Serviceなども含む)を購入することで、高機能かつ低コストで業務を効率化することも不可能ではなくなっています。

自社専用の業務アプリ開発が必要なケース


自社専用の業務アプリ開発が必要なケースとしては、社内の情報を外部にもらしたくない場合や、システムやアプリのセキュリティを高めたい場合があげられます。もしくは、既存のアプリやサービスでは業務の効率化が不十分であったり、必要な機能を柔軟に実装・カスタマイズできなかったりなどのケースが考えられます。

実際に既存のパッケージやサービス、アプリは拡張性の部分で見劣りすることも多く、初めから自社専用の業務アプリを開発した方が、状況に応じてカスタマイズ・アップデートが可能となり、業務効率化、最適化、生産性の向上につながる可能性が高くなります。

業務アプリ開発が不要なケース


業務アプリの開発が不要なケースとしては、既存のパッケージやサービス、アプリで事足りる場合が挙げられます。例えば、コミュニケーションやファイル共有、文書や表の作成が必要という程度であれば、既存のアプリやエクセルなどを活用することでも十分に対応できるでしょう。

また、事業規模が小さい、従業員数、手数や工数が少ないなど、人力で対応できる場合であればわざわざコストをかけて自社アプリを制作する必要はありません。裏を返せば、日々の事業活動で生じるファイルやデータ、作業が膨大で、担当者の負担が大きい場合には、自社専用の業務アプリを開発することで大きなメリットを得られます。

自社用の業務アプリを開発するメリット

次に自社用の業務アプリを開発するメリットについて解説します。

自社の業務内容に即したアプリケーション


自社用の業務アプリを開発するメリットとして、自社の業務内容に完全にフィットするアプリケーションを作れる点が挙げられます。不要なものは付け加えず、必要な機能のみを効率的に配置することで、使い勝手の面で既存アプリをはるかに凌駕する機能性が手に入る点はやはり魅力です。

規模や使用頻度によっては費用対効果が高くなる


大規模な業務に関わるアプリケーションの導入は、使用者数、使用頻度の高さが増すほど費用対効果が高くなります。自社アプリを一度導入してしまえば、外部の既存アプリが使用すればするほど課金額がかさむのと違って、追加のコストは基本的には発生しません。

もちろん、維持費・保守・アップデート・カスタマイズに要するコストは必要ですが、それがさらなる効率化に資するものと考えると、ココストパフォーマンス的に自社用アプリの開発に軍配が上がります。

また、内製によってアプリケーションに関する知識やノウハウが蓄積されることで、アプリの改善効果が高まり、効率化の推進に有用な点も見逃せません。

他社に情報を預けなくて済む


業界や業種によっては、顧客情報や機密情報のみならず、作業や業務の流れ、事業活動の仕組みを外部に出せない場合があります。自社専用のアプリケーションを開発することで、それらの秘匿情報を外部にもらさずに済む可能性が圧倒的に高まります。

自社用の業務アプリを開発するデメリット

自社用の業務アプリを開発することにデメリットがあるとすれば、どのようなことが考えられるでしょう。

ITやセキュリティに関する人材やノウハウが必要


自社用の業務アプリを開発するデメリットとしては、ITやセキュリティに関する人材・ノウハウ・知識が必要になることが挙げられます。IT人材の不足は全世界、全業種的に深刻で、人材確保が進まない可能性もあるでしょう。

内製なら人件費、外部委託なら相応の費用が発生する


既存のアプリやサービス、SaaSなどであれば、基本的には買い切りか月額料金のみのコストで済みます。しかし、自社用の業務アプリを開発、維持運営する場合は、内製ならば人件費、外部委託なら保守や維持、メンテナンス費などが発生します

企業や組織の規模、人数によっては、業務アプリの開発や運営コストの方が高くなってしまい、本業やコアな業務で得られた利益を損ねる結果を招きます。

セキュリティインシデントや障害発生時の対応が大変


業務アプリを開発し、維持運用する場合、セキュリティインシデントや障害発生時の対応が非常に大変です。既存のアプリやサービス、SaaSであれば、基本的には提供元や開発元が対応します。責任区分としても、提供元や開発元のウェイトが大きくなるため、自社の信頼が大幅に損ねる可能性は低いです。

もちろん、必ずしも大手ベンダーで信頼できるアプリだから大丈夫ということはありません。逆に言えばセキュリティにも強く、必要な機能を実装し、コスト的に見合う外部委託先を見つけられるのであれば、業務アプリ開発をした方が安全性や信頼性が高いということも覚えておきましょう。

まとめ:ゼロベースから業務アプリを開発するなら外部委託を視野に

今回は業務アプリに関する基礎知識、そして業務アプリ開発のメリット・デメリットについてお話しました。

IT関連の業界・業種であれば別ですが、技術的リソースがなく、ゼロベースで業務アプリ開発を行う場合は外部委託を視野にいれておきましょう。

もし、自社専用の業務アプリ開発にお悩みであれば、当社「サックル」にご相談ください。どのような機能が必要か、どのようなデザインやインターフェイスにすべきかなど、しっかりとヒアリングを行い、事業活動にフィットするアプリを開発いたします。
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