【Movable TypeとWordPress】違いやケース別の選ぶ視点を徹底解説

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「Movable TypeってどんなCMSなの?WordPressとどう違うの?」

CMSの検討をしていて、冒頭のような疑問を抱いたことがあるという方は多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、数あるCMSの中でもMovable TypeとWordPressを取り上げ、それぞれ特長や違いを分かりやすく解説したいと思います。

二つのCMSがどんな人や企業に向いているのかについても触れ、最後に特長などをまとめた早見表も付けていますので、CMSの検討をされている方はぜひ最後までお読みください。

Movable Type(ムーバブルタイプ)とは

シックスアパート株式会社(以後、シックスアパート社)が開発、提供している国産CMSです。

日本法人が開発・サポートしているということから信頼性が高く、国内5万サイト以上に導入されており、国産CMSではトップクラスのシェアを誇ります。

WordPressと異なり、一つのアカウントで複数のサイトを構築することができます。

Movable Type(ムーバブルタイプ)公式サイトはこちらから

■Movable Type(ムーバブルタイプ)のメリット


次にMovable Typeの主なメリットをご紹介します。

 

・メリット①:ページの表示スピードが速い

Movable Typeは静的出力と言って、アクセスがあった際にあらかじめ準備されたHTMLページを表示する方式を取っています。

そのためサーバーへの負荷が軽く、ページ表示スピードが速いです。

レンタルサーバーを用いている場合でも同居している他社のアクセス状況に影響されにくいので、閲覧者にとってストレスの少ない環境を実現することができるでしょう。

 

・メリット②:セキュリティ面に優れている

Movable Typeは有料のパッケージ型CMSのため、有償ライセンスを持ったユーザーのみが利用できる仕組みを採用しています。

そのため誰もが自由に開発できるオープンソースシステムであるWordPressよりも、システムやソースについての機密性が高く、その分セキュリティ面が優れているわけです。

また採用しているユーザー・企業数が少ないという点も、悪質なクラッカーの攻撃対象になりにくいと言えるでしょう。

 

・メリット③:日本語でサポートを受けることができる

日本法人であるシックスアパート社が開発しているため、様々なサポートを日本語で受けることができる点もメリットとして挙げられます。

トラブルがあった際、シックスアパート社に直接サポートしてもらうことも可能です。

他にもトレーニングやセミナーといったサポートメニューが充実しています。

 

■Movable Type(ムーバブルタイプ)のデメリット


Movable Typeにはデメリットもあるので、こちらも忘れずに押さえておきましょう。

 

・デメリット①:費用が掛かる

先程も触れた通り、Movable Typeを利用するためには費用が掛かります。

個人で使う場合など一部無料のプランはありますが、商業利用においては基本費用が掛かると考えてください。

また拡張機能を実現するプラグインもその大半が有償です。

 

・デメリット②:資料や情報が少ない

参照できる情報ソースが少ない点もデメリットとして挙げられます。

WordPressのようにシェアが高いわけではないため、カスタマイズに関する様々なノウハウやトラブル対応に関する情報などが、インターネット上にもあまり存在しません。

現状シックスアパート社が提供しているマニュアルなどが唯一の情報ソースと言ってもいいでしょう。

 

・デメリット③:対応できる制作会社が少ない

シックスアパート社が認定する「ProNet」と呼ばれるパートナー制作会社は、全国に300社ほどあります。

しかしWordPressの対応ができる制作会社と比べてかなり少ないことは否めず、デメリットとして挙げられるでしょう。

 

■こんな人はMovable Type(ムーバブルタイプ)がオススメ


そんなMovable Typeは以下のようなサイトを構築したいと思っている人(企業)にオススメです。 

【Movable Typeがオススメな人】

①セキュリティに強いサイトを構築したい人
②ページ数が多く、比較的大規模なサイトを構築したい人
③困ったときに問い合わせる先が欲しい、サポートしてもらいたい人
④複数のサイトを一括で構築・運営したい人

WordPress(ワードプレス)とは

ここからはWordPressについてお話していきます。

■WordPress(ワードプレス)とは


WordPressは世界中のWebサイトの実に3割以上に採用されていると言われており、CMSの市場でトップを走り続けているCMSです。

オープンソースシステムを採用しているため、拡張性が高くカスタマイズ性に優れる上、初心者やプログラミングがわからない人でも簡単に管理・更新できることから、非常に高い人気を誇ります。

 WordPress(ワードプレス)公式サイトはこちらから

■WordPress(ワードプレス)のメリット


WordPressには以下のようなメリットがあります。

 

・メリット①:無料で活用できる

WordPressの最大のメリットは、無料で活用できるという点でしょう。

本体は勿論のこと、世界中のエンジニアやデザイナーがボランティアで開発・制作したプラグインやデザインテーマも、大半が無料で公開されています。

 

・メリット②:情報ソースが豊富

世界No.1のシェアを誇るCMSであるため世界中にユーザーがおり、インターネット上のコミュニティも多く存在します。

コミュニティではユーザーが互いにカスタマイズに関する情報やトラブル対応情報など提供しあっており、参照できる情報が豊富です。

これらインターネット上の情報に限らず、書籍やマニュアルなども様々な種類が発刊されている点も見逃せません。

 

・メリット③:SEOに強い

WordPressはSEOにも強いです。

Googleのクローラーが巡回しやすい構造をしていたり、レスポンシブデザインに対応していたりすることなどが理由として挙げられます。

そのため商用サイトやブログなどにも適していると言えますね。

 

■WordPress(ワードプレス)のデメリット


次にWordPressのデメリットを見てみましょう。

 

・デメリット①:クラッカーに狙われやすい

世界中にユーザーがいるということは、それだけ仕組みやソースなどについて知っている人も多く、クラッカーの標的にされやすいと言えます。

また脆弱性対策のアップデートに対応していないプラグインも存在しており、セキュリティ面で不安が残ることは否めません。

「強度の高いパスワードの設定」や「開発元の保証があるプラグインしか活用しない」といった対策は必須でしょう。

 

・デメリット②:表示スピードが遅くなる場合がある

WordPressはMovable Typeと異なり動的出力という仕組みを取っています。

動的出力というのは、サイトにアクセスがある度にサーバーに情報を取りに行ってから、HTMLページを創り上げる仕組みのことを言います。

そのため一度にアクセスが集中するとサーバーへの負荷が強くなり、表示までのスピードが遅くなる可能性があります。

そのため比較的アクセス数が多くなるような大規模サイトを構築する場合には注意してください。

 

・デメリット③:メジャーアップデートに注意する必要がある

WordPressには新機能を追加するメジャーアップデートと脆弱性対応を目的としたマイナーアップデートがあります。

このうちメジャーアップデートは、現在活用しているプラグインが対応していないケースもあり、その場合サイト表示が崩れてしまったり、トラブルが発生したりするリスクがあるので注意が必要です。

 

■こんな人はWordPress(ワードプレス)がオススメ


WordPressは以下のようなサイトを構築したい人や企業にオススメです。

【WordPressがオススメな人】

①コーポレートサイトなどSEOに強いサイトを構築したい人
②コストをなるべく抑えて、サイトを構築したい人
③色んなカスタマイズをして、オリジナリティの溢れるサイトを構築したい人
④ページ数の多くない小規模~中規模のサイトやブログを構築したい人

Movable TypeとWordPressの特長・違い早見表

最後に二つのCMSの特長や違いをより分かりやすく理解いただくために、一つの表にまとめておきたいと思います。



図.Movable TypeとWordPressの特長・違い早見表

 

まとめ

いかがでしたか。

どちらもメリット・デメリットがあるので、CMSを選ぶ際は機能にフォーカスする前に、まず「どういった点を重視したいのか」を決めてから、それが実現できる機能を持ったものを重点的にリサーチしていくことが原則となります。

この記事ではMovable TypeとWordPressに特化してお伝えしてきましたが、他のCMSを視野に入れる際もこの原則は変わりません。

この記事を参考にして、皆さんにとってより良いサイトを構築できるCMSを選んでいただければ幸いです。

Movable TypeとWordPress、どちらのCMSがいいか迷われていませんか?この記事では2つのCMSの特長や違いを分かりやすく解説し、最後にまとめ表も付けています。CMSの検討をされている方は是非ご一読ください。
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