CMSとはどんなもの?種類や特徴の比較を解説

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自社、もしくは個人でWebサイトを開設しようと考えた際にCMSでの制作を考える方がほとんどでしょう。現在、CMSは800以上もの種類があるとされており、どれを選べばいいのかで迷う方も多いです。

本記事ではCMSとは?という基本的な部分から、CMSの比較や種類に到るまでを解説します。ぜひ本記事を参考に自身に合ったCMSを選択してみてください。

CMSとは

CMSとは「Content Management System(コンテンツマネジメントシステム)」の頭文字を取った略称です。一見複雑そうに感じるWebサイトの構築を誰でも簡単に作成できるようになっています。そのためHTMLやCSSなどのプログラミングの知識がなくても、Webサイトの構築が可能です。

またWebサイトを作成するだけでなく、コンテンツの追加やサイト内の更新作業なども専門知識を必要なくできるため、Webサイトの管理、運営も容易に行えることが魅力的な点です。専門知識を必要としないため、学習にかかる時間やコストを大幅に削減することができます。

つまりサイト運営を行なったことがない初心者の方でも、簡単にサイトの構築、管理、運営を行えるのがCMSになります。

CMSの種類

CMSは主に下記の2種類に分けられます。

・オープンソース型CMS

・フルスクラッチ型CMS

それぞれのCMSについて解説します。

オープンソース型CMS


オープンソース型CMSとは、Webサイトを作成する際に利用されるソースコードを公開し、誰でも自由に利用・改変・再配布が行えるのが特徴です。ソースコードが公開されているため、サイトを構築、運営する際のカスタマイズ性に優れており、自由度が高いので自身のイメージに合ったサイト構築が行えます。

そのため大企業から個人運営サイトまで、利用者が多くいます。

また多くの利用者がいるため、利用者自身が独自の機能を持った拡張性のツールを作ることも多く、作成されたツールも無料で公開されるため利便性が高いのが特徴です。

一方でオープンソース型CMSは、サイトの管理・運営はベンダー企業に任せるのではなく、自身で行うことが前提になります。そのため保守と管理は自身の責任で徹底する必要があることも覚えておきましょう。

 

フルスクラッチ型CMS


フルスクラッチ型CMSとはWebサイトの制作会社などが独自に開発したCMSです。独自に開発したツールのため、オープンソース型とは異なり開発元のベンダー会社から有償での提供が行われることがほとんどです。

一方で有償の分、ベンダー会社からのセキュリティ対策や機能に関してのサポート、アップデートへの対応などは受けることができるため、サイトの管理・運営に手間がかからないのが大きな特徴です。

またフルスクラッチ型CMSは「オンプレミス型」と「クラウド型」に分けられます。それぞれの特徴については下記の通りです。

 

オンプレミス型


サイトを運営する側が自社でサイトを構築、管理、運営するためのサーバーを自社内で用意し、用意したサーバーにCMSを導入して運営を行う方法です。

導入するCMSの他にサーバーを用意するコストが必要になります。導入後は自社内でサイトの運営をオフラインで行うことができるようになるため、通信障害などが起こりにくいのが特徴です。

一方で用意したサーバーは自身で管理や保守を行うか、サーバーを購入したベンダーに保守を委託する形になるので、サーバーを管理してもらうベンダーとCMSを管理してもらうベンダーが異なり、管理が手間になる可能性もあります。

 

クラウド型


クラウド型はオンプレミス型と異なり、サーバーをWeb製作会社のサーバーなどで管理してもらい、自社からインターネットを利用して行う運営方法です。

そのためCMSをインストールする作業が必要なく、管理用のパソコンとインターネット環境があれば利用が可能になるので、運営の手軽さが大きな特徴です。サイトを構築する際もオンプレミス型と比較すると非常に早いので、すぐに運営を開始することができます。

一方でクラウド型の場合は「月額料金」での利用方法を採用しています。そのため月々にかかるコストがあることを覚えておくと良いでしょう。

CMSの種類ごとの比較表

上記で紹介したCMSの種類ごとの比較表は下記のようになります。

ぜひ参考にして、自社で運営する際はどの方法が良いかの材料にしてください。

オープンソース型CMSツール

ここからはオープンソース型CMSの代表的なものを紹介します。

主なオープンソース型CMSツールは下記の通りです。

・WordPress

・Drupal

・Joomla!

オープンソース型CMSツール①:WordPress


WordPressは世界中で一番のシェアを誇っているオープンソース型CMSツールです。W3Techs.comの調査によるとオープンソース型CMSツールの60%がWordPressとしています。

WordPressが高いシェアを誇っている理由は「サイトデザインのテーマが豊富」「プラグインが豊富」「操作性が高い」などが挙げられます。

WordPressは世界中で愛用されているため、優れたプログラマーやサイトデザイナーが多くのテーマやプラグインを開発しています。そのため開発されたテーマやプラグインを利用することで独自性の高いサイトを設計することが可能です。

また多くのサイトデザインやプラグインは無料で利用できるのも嬉しい点です。

加えてWordPressではHTMLやCSSの知識はほとんど必要ないので、初めてサイトを作成や運営を行うのにも適しています。

オープンソース型CMSツール②:Drupal


DrupalはWordPressと並んで世界中で愛されているオープンソース型のCMSツールです。

Drupalの大きな特徴は「コアモジュール」と呼ばれる基本機能と「拡張モジュール」と呼ばれる拡張機能を組み合わせてサイトを構築することです。

そのため運営サイトに必要なモジュールを組み合わせていくことで、イメージに合ったサイトの作成が可能になります。

さらにDrupalの評価が高い理由として約100種類の言語に標準対応している点が挙げられます。多言語対応はグローバル展開を行なっている企業や、外国人観光客を取り込みたいホテルや施設などで利用されています。

多くのCMSでは多言語対応にはコストがかかりますが、Drupalではコストをかけずに対応ができるので、高い評価を受けています。

オープンソース型CMSツール③:Joomla


JoomlaはWordPressに次いで、世界で2番目のオープンソース型CMSのシェアを誇っているツールです。

法人や政府機関などでも導入されており、信頼性の高いツールとして知られています。そのため規模感が大きめのサイトを構築する際に向いているCMSです。またフォロワー管理機能や連絡先管理機能などが備わっているため、ECサイトを構築して購買ユーザーを管理したいと考えている方におすすめです。

一方でWordPressと比較するとデザイン性やカスタマイズ性、SEOの機能は劣ってしまうため、作業負担は大きくなるのがデメリットなので覚えておくと良いでしょう。

フルスクラッチ型CMSツール

フルスクラッチ型CMSツールは下記の通りです。

・Hubspot CMS

・MovableType

・RCMS

フルスクラッチ型CMSツール①:Hubspot CMS


Hubspot CMSはクラウド型として提供されるフルスクラッチ型CMSツールです。

Hubspot CMSの魅力は操作性です。初めてサイトを構築、運営する人でも操作が行いやすいようにインターフェースが直感的な作りになっています。加えて多くのテンプレートやコンテンツ作成ツールが充実しているので、独自性も出しやすくなっています。

またHubspot CMSはクラウド型のCMSツールため、インターネット環境があれば運用ができるCMSツールとなっています。

フルスクラッチ型CMSツール②:MovableType


MovableTypeは日本企業が提供しているCMSツールです。そのためサイトの運用面でわからない点が出た場合は、日本語のサポートを受けることができます。

さらに公式サイトには情報が充実しているので、操作面でわからない点は公式サイトを確認することで解決が可能です。またセキュリティ面も充実しているので、安心してサイトを運営できるのも魅力的な点です。

一方、サイト運営で多少のHTMLの知識が必要になってくるため、運営しながら勉強も必要になります。

フルスクラッチ型CMSツール③:RCMS


RCMSは株式会社ディバータが提供しているCMSパッケージです。RCMSの導入実績は3,000以上を数えており、金融機関やメーカー企業などへの導入実績があります。

RCMSの特徴は標準機能が250を備えている点と運営者の管理機能が充実している点です。そのため運営者には非常にサイト運営が行いやすい環境が備わっています。またTwitterを始めとしたSNSとの連携も容易にできるので、サイトをより成長させていくことも可能です。

まとめ

今回はCMSの基本的な部分から、オープンソース型、フルスクラッチ型のCMSツールについてまでを解説しました。
サイトを構築、運営をしていく際には自身に合ったCMSを選択することが大事になります。どんなサイトを構築したいのか、どんな風にサイトを運営していきたいのかを考えて、ぜひ自身に合ったCMSを選択してください。
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