Sackle 日南 Aqua に4拠点のメンバーが集まりハッカソンを開催

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その名もサッカソン

さる7月12~13日、すでに真夏の気配が色濃いサックルの日南オフィス「Sackle Aqua」において、東京、仙台、鹿児島、そして日南から総勢18名のメンバーが参加し、盛大にハッカソンのイベントが開催されました。

昼夜2部構成、2日間に渡ったイベントについてレポートします。


そもそもハッカソンとは


ハッカソンは、高い技術力を駆使してシステムを操ることをあらわすハック(Hack)とマラソンを掛け合わせた混成語で、エンジニアやデザイナーがチームを作り、短時間に集中してサービスやシステムを開発して成果を競うものです。Facebookの「いいね」の機能が社内ハッカソンで考案されたというのは有名な話ですね。
技術力の向上のみならず、他のメンバーとのコミュニケーションを深める場としても効果の高いイベントとして知られています。

サックルでは、本年新たに設立した日南と鹿児島の両拠点に、経験者、未経験者あわせて11名の新しいメンバーが(7/17現在)在籍しております。
入社以降、それぞれの段階に応じて研修を行ってまいりましたが、今回それに一区切りがつき、今後はそれぞれのチームに所属して実務に当たることとなります。
顔合わせのためチームのプレイングマネージャーが東京と仙台から来日することになりましたが、ただの交流会では面白くない、「やはりサックルは開発だろう」と、メンバーが一堂に会して、これまでの経験と研修の成果を発揮すべく、ハッカソンを行うことになった次第です。


1日目

遠路はるばる


12日(木)午後1時。
まず東京本社と仙台の一行が、空路宮崎入りし、空港からレンタカーで日南海岸を南下してオフィスに到着しました。続いて、いつも仲良し鹿児島メンバー5人が、一台の車に同乗して(片道3時間半かけて)Sackle Aquaに乗り付けます。いつもは静かな日南オフィスが急に賑やかになりました。
鹿児島銘菓カスタドンと日南名物飫肥せんべいがテーブルに並び、チャットやビデオ通話ではやりとりしているものの、面と向き合うのは初めてのメンバーが多く、ゲームコミュニティのオフ会のはじまりのようなぎこちない空気がしばし漂います。

しかし感慨にふけるのもつかの間、さっそく今回のイベントの概要とテーマ、チーム分けが発表され、それぞれのグループに分かれてサッカソン開始です。

今回のテーマは、

  • 社内コミュニケーションツールをつくろう。

  • 業務改善や社内改善ツールを作ろう。

  • 人口知能APIを利用しよう。


から1つ、もしくは複数選んでアイデアをまとめ、実装までこぎつけるというものです。

優勝チームにはこのうえない名誉と、社内でひそかに人気のSachool(サックルが仙台で運営するプログラミングスクール)Tシャツが贈られます。

サッカソンスタート


イベントは2日間に渡って開催されますが、実際に作業できるのは13時間ほどです。メンバーはさっそく3つのグループに分かれ、アイデア出しとテーマ決めのブレストにかかります。




方針が定まったら、時間割と役割を決め、実装へ向けた作業に入ります。



経験者が作業をリードして未経験者が補佐に回るチームと、未経験者の作業を経験者がサポートするチームという違いはありましたが、どちらも全参加メンバーがしっかりと役割を持ち、経験の多寡に関係なく、各人がプロのエンジニアとして責任と誇りを持とうというサックルのスピリットが、すでにしっかりと根付いているのは頼もしいかぎりです。

夜は夜で交流会


19:00に1日目のサッカソンが終わり、30分後、全員がオフィスから徒歩10秒の歓楽街に繰り出しました。



仙台や東京と日南では日没が1時間以上違います。午後7時半でもまだ明るいことに一同新鮮な驚きを感じつつ、古民家を改装したその名も「日南館」という居酒屋で地鶏づくしの料理に舌鼓を打ち、「飫肥杉」という地元の焼酎を飲み、オフィスとはまた違った雰囲気の中で各拠点のメンバーが交流を深めました。

 

2日目


最後の追い込み


毎週金曜恒例の4拠点合同ミーティングの後、10:00よりサッカソン2日目がスタートしました。
夜の部の交流会を経て、各員さらにコミュニケーションが円滑になったようです。
ぶち当たった壁をどうやって乗り越えるか。アイデアを出し合い、手分けして調査し、解決法を探り出します。


ここで各チームが取り組んだテーマについて簡単に説明いたします。

人工知能APIの活用については、どのチームも心を惹かれつつ、時間の制約から二の足を踏んだ模様です。

昼は再び全員で外出してランチを楽しみ、戻ってからは、各チーム最後の追い込みにかかります。デッドラインも迫るなか、成果発表のための資料作りなども分担して行います。

成果&審査結果発表


17:00に作業が締め切られ、ただちに成果発表が始まりました。
制作の目的、プロセスが語られ、肝心のプロダクトの使用法と解説、そして各メンバーが今回のサッカソンの感想を述べていきます。



すべてのメンバーが発表を終え、厳正な審査の結果、優勝は写真投稿&投票ツールを企画したチーム今別府、ということになりました。

審査員の講評の中で、「面白いモノを作ってやろう」という意気込みが一番強く感じられた、という選考理由がありました。サービスやスタートアップが失敗する最大の原因は、マーケットニーズがないものを作ってしまうことだと言われています。ただ作るだけでなく、ユーザー目線でプロダクトを組み立てる能力が、今後のエンジニアにはさらに求められるということでしょう。
次回のサッカソンでは、社内のデザイナーやマーケターも参加し、より実用的なプロダクトを作製するといいのかもしれません。

 

終わりに・・・


東京と仙台から参加したプレイングマネージャーたちは、新たなチームメンバーの作業を見守り、ときに質問に答えながら、自らの仕事も黙々と進めていきます。オンとオフをきりかえ、集中して仕事に取り組む、そうした仕事ぶりをじかに見ることが、新人エンジニアにとっては何より貴重な経験だったのではないでしょうか。
裏を返せば、そうした機会を得難いことが、サテライトオフィスの当面の課題かもしれません。

しかしそれも、現在のメンバーがエンジニアとしてたくましく成長し、新しく入ってくる地元採用のメンバーに、彼らの働く姿を通してサックルのスタイルを伝えられるようになれば解決することですし、そうなった時に初めて、日南、鹿児島の両拠点が確かに根づいたと言えるのかもしれません。

「第2回サッカソンin今度は鹿児島」の開催を祈りつつ、レポートを終わります。
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